一般社団法人富山県臨床検査技師会

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がんゲノムセミナーin富山に参加して

2026.09.02

富山大学附属病院 病理部 田近洋介

2026年8月22日(土)、富山国際会議場で開催された「がんゲノムセミナー in 富山」に参加しました。

本セミナーは、京都大学医学部附属病院がんゲノム医療中核拠点病院事業の一環として、京都大学医学部附属病院の主催、富山大学附属病院の共催で開催されたものです。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、遺伝カウンセラーなど、がんゲノム医療に関わる多職種が参加しました。

前半では、福井大学、愛媛大学、滋賀医科大学から、実際のがん遺伝子パネル検査(CGP)に関する症例報告が行われました。検査結果の解釈や治療へのつなげ方、Germline findingsへの対応など、実臨床で直面する課題について具体的な症例を通して学ぶことができました。

続いて、令和8年度診療報酬改定におけるエキスパートパネルの取り扱いについて情報共有が行われました。

後半は、施設・職種混成によるラウンドテーブル形式のグループワークでした。「がん遺伝子パネル検査における査定事例・症状詳記での対応」「がんゲノム医療の実施体制―中央管理型か一般診療型か」「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件の見直し」の3テーマについて、各施設の現状や課題を持ち寄り、活発な意見交換が行われました。

私はそのうち、「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件の見直しについて」をテーマとしたグループで発表者を務め、グループ内で議論した内容を全体に発表しました。各施設の立場や運用状況を踏まえながら、今後の指定要件のあり方について意見を整理し、共有する貴重な機会となりました。

セミナー終了後には情報交換会が行われ、富山の名店「松月」へ。富山ならではの料理を囲みながら、日中のセミナーとはまた違った雰囲気の中で、参加された先生方と交流を深めることができました。写真は情報交換会の一コマで、マイクを手にお話しされているのは当院 林教授です。

がんゲノム医療は、検査を実施するだけでは完結しません。適切な検体の確保・品質管理から、遺伝子解析、エキスパートパネル、結果の解釈、患者さんへの還元まで、多職種・多部門の連携によって成り立っています。病理・臨床検査の立場からも、その入口となる検体品質を確実に担保することの重要性を改めて認識しました。

今回、各施設の知見や実務上の工夫を共有できたことに加え、グループワークでの発表や情報交換会を通して、多職種・多施設の方々と直接意見を交わすことができ、大変有意義な一日となりました。今回得られた知見を、今後のがんゲノム医療体制の整備と病理検査の質向上につなげていきたいと思います。

がんゲノムセミナーin富山に参加して