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開催・報告・お知らせ
臨床化学会東海北陸支部の学会に参加して
2026.04.01
『第350回日本臨床化学会 東海・北陸支部例会』
『第64回日本臨床検査医学会 東海・北陸支部総会』
との連合大会に参加して
高岡市民病院 南 昌宏
令和8年2月28日(土)にタワー111で行われた、臨床化学会東海北陸支部の学会がありました。久しぶりに県内の開催でしたので、気軽に参加することができました。
今大会の大会長は、富山大学の仁井見先生でした。これまでの学会でも、元精度管理協議会会長の北島先生と一緒にいるところを見かけたことはありましたが、なかなか声をかけられずにいました。
その北島先生が、今回のランチョンセミナーの講師をご担当され、とても楽しみにしていました。
ランチョンセミナーでは、日頃から素朴に疑問に思っていた“疾患モデルマウス作成”について、「ATRX症候群モデル」と「アトピー性皮膚炎搔痒モデル」の2例をご紹介いただきました。北島先生はこれらのマウスを、「科学的興味」と「偶然の幸運」に分けて表現されました。やはり、思ったようななマウスをひょいひょい作れるわけではありませんよね。これまでどの研究者の学会発表も、この“疾患モデルマウス”ありきで発表をされるものですから、いつも不思議でした。北島先生は基本の話としてご講演されましたが、研究職ではない私にとっては、とても新鮮なお話でした。
二井見先生のご講演も大変興味を持って聞いていました。敗血症の新規バイオマーカーとして、血中の細菌数を直接定量するというものでした。従来はPCTやプレセプシンなどがあげられますが、間接的マーカーであったり、血液培養は時間がかかるというネックがあります。先生の方法ならば、リアルタイムPCRで4時間程度で結果が得られ、かつ専用ソフトにて160種から同定もできるということなので、とても期待しています。現時点では、結果が低値領域における範囲が判定としてグレーゾーンであり、ここの解釈の仕方にまだ指針がないことから、診療報酬がつかないと説明されていました。今後の実用化が楽しみです。
大会はその他、一般演題、シンポジウム、教育講演、特別講演と進められました。
シンポジウムでは、新規バイオマーカーとして、血小板活性化マーカー「sCLEC-2」や、敗血症マーカー「NE-WY」などに関する講演があったり、午後からは「AI」や「エクソソーム医療」についても学びました。非常に難しい内容の講演もありましたがとても充実した1日でした。頑張って、今後の仕事につなげていきたいと思います。

