一般社団法人富山県臨床検査技師会

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開催・報告・お知らせ

令和8年度 臨床血液部門 第1回 研修会および精度管理報告会に参加して

2026.10.02

富山赤十字病院 佐野 沙耶香

 

2026年9月12日(土)、富山県立中央病院で開催された「令和8年度 臨床血液部門 第1回 研修会および精度管理報告会」に参加しました。

 

本研修会は令和8年度における血液部門の精度管理報告を振り返るとともに、適切なパニック値報告体制の確認や凝固検査の異常値とその対応について、講義と症例報告を通じて理解を深めることを主題として開催されました。県内の血液検査に携わる検査技師が参加し、自施設の状況を確認するとともにより良い検査を実施するための意見交換が行われました。

 

精度管理報告では試料の測定に関しては概ね結果が良好でしたが、フォトサーベイの大型血小板についての解答が血小板と割れたという報告がありました。大型血小板については大きさの指標が4~8µmであることが確認され、画像を通じて赤血球(7~8µm)と比較して判断する方法も提示されました。

また、アンケート調査報告では令和8年度診療報酬改定の検体検査管理加算において、パニック値に関する体制整備が追加されたことから、各施設のパニック値設定や報告体制、報告後の対応について確認されました。改定があった部分に関して詳しく知ることができ、研修会後に自施設のパニック値報告体制を見直す良いきっかけとなりました。

 

次に、「遭遇する可能性のある凝固検査の異常値とその対応(PT/APTTを中心に)」というタイトルで積水メディカル株式会社の横田 佳那代 様に講義をしていただきました。結果の判断に苦慮しやすい凝固検査について診断フローチャートを用いながら分かりやすくご説明いただきました。凝固検査項目は採血量や内服薬によって値が変動しやすいため、異常値に遭遇した際には病的な異常であるかどうかを識別することが大切であると学びました。

その後、富山県の血液部門研究班より凝固検査で異常値となった症例の提示がありました。実際に遭遇した異常値とその対応について診断フローチャートを用いて解説していただき、日常業務に近い形で検査結果と病態について知ることができました。

 

意見交換ではEDTA凝集やAPTTを過延長と判断する基準について議論がありました。翌日からの検査にも役立つような内容が多く、自施設の検査体制も見直す良い機会となった研修会であったと感じました。今回得た学びを生かし臨床により適切な働きかけができるよう尽力していきたいと思います。

令和8年度 臨床血液部門 第1回 研修会および精度管理報告会に参加して