一般社団法人富山県臨床検査技師会

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第4回Thrombosis&Hemostasis seminarに参加して

2024.10.01

第4回Thrombosis&Hemostasis seminarに参加して

 

JCHO高岡ふしき病院   新谷 小百合

 

 コロナ渦を経て、Web参加での勉強会が増えました。

時間的制約の多い生活をしていると現地へ赴くという時間がとれず、やむなく参加をあきらめる研修会がどれほどあったことか…

通常の生活に戻りつつあり、研修会や学会も「現地参加」が増えてきている中で今回のセミナーは私にとってはありがたいWeb参加でした。

特別講演の「災害時の血友病診療」を拝聴したいという思いも強くありました。

演題は3つありました。

①バイパス止血療法を行わずエミシズマブによる止血予防療法が止血にも有効であった後天性血友病A

  これは、後天性血友病の治療に関する内容で私には難易度の高い内容でした。

  必死に用語をメモしてあとで調べながら理解するという感じで拝聴しました。

  とても貴重な症例とのことで今回の講演でお聞きできてよかったと思います。

②臨床検査からみるDIC診療

 「DIC(播種性血管内凝固)とTMA(血栓性微小血管症)の鑑別について」

  や「DICの診断基準」についての講演でした。

  様々な検査と治療方針についてわかりやすく説明されていました。

③災害時の血友病診療

  有事(災害発生時)の診療に何が必要かを考えさせられる内容でした。

  東日本大震災の際、血友病患者の方が血液製剤を処方してもらうためにどのよ

  うに苦労されたかを詳細にうかがうことができました。

  適切な医療の提供には、平時からのネットワークの構築、さらに有事の際にそ

  のネットワークが機能することが重要だと理解しました。

 

最後にClosing Remarksで金沢大学の森下先生が能登半島地震の発災時における診療情報の共有として「オンライン資格確認等システム」についてお話しされていたのが心に残りました。

 

「有事に備える」

今後も意識しながら検査技師として仕事をしていこうと思います。

 

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